violaの日記

アラフォーシングル女子violaです。マイペースが身上です。

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一枚のハガキ

「一枚のハガキ」を観ました。
とても良い映画でした。

星 ☆☆☆ 3つ です。

突然「観に行こう」と友達に誘われて、正直言って気乗りしなかったんですが、
1,000円のレディースデーだったし、まあ観てもいいかな・・・と、
何の期待もせずに観に行った私。
なので、
おお~っ!と感動もひとしおでした。

映画館は、平日なのに立ち見が出るほどの混雑ぶり!
でも、よく見るとお客のほとんどがシニアの方でした。
友達が前日にチケットを買っておいてくれたおかげで、
私たちは並ばずに、そして立たずに見ることができました。
感謝です!

「一枚のハガキ」 公式サイトはこちら

ichimainohagaki.jpg

-あらすじ-
太平洋戦争末期、中年兵として招集された松山啓太ら100名の兵士は、
上官によるくじ引きで決められた戦地に赴任する事になっていた。
くじ引きが行われた夜、フィリピンに送られる事になった仲間の定造から、
妻より送られてきた一枚のハガキを手渡される。定造は、もし啓太が
生き延びる事ができたら、妻にハガキは読んだと伝えてくれと依頼する。
やがて戦争が終わり、生き残ったのは啓太を含め100名のうち6名だけだった…。


私の感想・・・ポイントを3つに絞って・・・。

(1)
まず、新藤兼人監督がすごい!と思いました。
「戦争」「人生」という重くて難しいテーマなのに、
どうしてこんなにカラリと軽い雰囲気の映画になっているのか・・・。
きっと、99年生きてきた監督だからこそ、のなせる技なんでしょうね。

「軽い」と言ったらあまり良い意味にとられないかもしれませんが、
「軽さ」が出せるって、普通じゃできないことだと思うんです。

「軽み」といったらいいのか・・・。
何も知らない人がワーワー言うのは、ただの「軽薄」ですが、
才能のある人が、その人の持つ全ての記憶とか知識とか経験の中から・・・
膨大な量の中から、選びに選んだ末に生まれた小さな一粒。
結晶のようなもの。

全て知っているからこそ出せるものが「軽み」だと思うんですよね。
だからこそ、映画の根本にあるテーマの重さについて、
観終わった後も深く考えさせてくれる映画でした。

ものすごく手間かかってまっせ、とか、頑張りましたよ~!とか、
そういう気配を出さないすごさ。
カッコいい!

少し「楢山節考」を彷彿とさせるような貧しい山村の生き残りのための
しきたり?の性描写もあり、ショックな場面もありますが、
映画全体は貧しい暮らしや世界の流れ(=戦争)に巻き込まれ変わる人生、
それでも、人が生きていく力強さや明るさや希望について
愛情を込めて描かれています。

以下、映画の内容に触れています。


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(2)
それから、魅力的な俳優さんが多く出演しているのも
この映画のすごいところです。
豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、柄本明、大杉漣、
賠償美津子、津川雅彦
みんな素晴らしかった~。

ただ、大竹しのぶが主役の年齢設定よりかなり上過ぎたのでは?
最初、違和感を持ちました。
「きっとストーリーの年月が長くて、若妻からお婆さんまでを
大竹しのぶが演じるからなんだろう」
などと思って観ていましたが、意外にラストは戦後4年目ほどで、
それほど進んでいませんでした(爆)
でも、大竹しのぶの演技がうまくてうまくて、
すぐにそんなこと気にしていられなくなりました。

あと、賠償美津子がきれい過ぎ!
貧乏な百姓の年老いた姑の役で、ボロボロで汚れた身なりですが、
お肌がツヤツヤ光っています。
やっぱりオーラは消しきれないものですね~。

(3)
それから、この映画で文字の良さ、文字が伝える空気、
というものを再認識しました。

「一枚のハガキ」というタイトルにもなっていますが、
友子(大竹しのぶ)が夫(六平直政)へ送ったハガキの文章が
良かったです。

「今日はお祭りですが あなたがいらっしゃらないので
何の風情もありません  友子」

検閲が厳しくて直接的な言葉は何も伝え合うことができないなか、
この短い文章は友子の気持ち、
「あなたがいなくて寂しい、早く無事で帰って来て欲しい」
が十分に表現されています。

他にも、頼りの息子と夫に死なれ、残された姑(賠償美津子)が
嫁の友子に書き置きを残して自殺してしまいます。

「こんな運の悪い家から逃げて幸せになってください」
(という内容の文章)

貧しいギリギリの暮らしで自分が嫁の重荷になってしまうことが
辛かったんですね。
でも、友子にとっては、みんな死んでしまい一人ぼっちになって
しまったことが、一番辛いことでした。

戦死した兵士、空襲や侵略などで死んだ民間人だけでなく、
戦争はこういう犠牲者も出してしまうんだと気付かされました。

カラフルな紙にポップな文字の印刷という現在のスタイルに
慣れている私には、姑の書置きの、紙いっぱいを使った
荒々しい筆づかいになかなかの迫力を感じました。

それから、豊川悦司の父親の書置きも。

六平直政は、ハガキを書きたくても検閲が厳しくて
本当のことを書けないから、もしお前が生き残ったら
友子に「ちゃんと届いたハガキを読んだ」と伝えてくれと
豊川悦司に頼みます。

豊川悦司は、いつ戦死するかわからないと思うあまり、
残してきた父親と嫁に一度もハガキを送らず、
戦争が終わって初めて「今から帰る」とハガキを送ります。

わが家に帰ると玄関は鍵がかかっていて父親も嫁もいず、
父親の書置きがありました。

「すまん  父」

何と、父親と嫁は男女の仲になっていて、トヨエツが帰ってくると
知って逃げてしまったんです。

戦争はこういう被害者も生むんですね。
生きるか死ぬかの極限の目に遭って、やっとの思いで
帰ってきた懐かしい我が家で、こんな出来事が待っていたら・・・。
現代の日本人には想像できないほどの悲しさです。
しかも、後日会いに行った嫁から「何で帰ってきた」と言われる始末。

さらに、戦友の言葉を伝えに行った友子にも、
「うちの人は死んでしまったのに、何であんたは生き残った?」
と責められてしまいます。

戦後の日本には、
死んで帰ってこなかった悲しさと
生きて帰ってきてしまった悲しさがあったんですね・・・。
辛くてやるせない気持ちになります。

そんな重いメッセージとは別で、
父親の書置きの文字が、息子の嫁に手を出してしまった父親の
申し訳なさがうまく表現されていて、ここはクスッと笑いどころです。

その他も見所いっぱいの素晴らしい映画でしたが、
キリがないので、このあたりで終わりにします。
ネタばらしすぎ?
(^_^;)

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コメント


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いろいろな戦争関連の映画を見てきましたが、どれも
見終わった後に考えさせられる作品ばかりです。
先日TVでやっていた「硫黄島からの手紙」とかDVDで
見た「男たちの大和」も奥が深かったです。

一枚のハガキは近所の映画館でやっているのでぜひ見たいと
思います。

あと、violaさんのブログリンクさせて頂きました^^
これからもよろしくおねがいします。

ぱすとーれ | URL | 2011-08-29(Mon)03:37 [編集]


Re: タイトルなし

ぱすとーれさん
相互リンクありがとうございます。
私もステキな出会いができるようにがんばりま~す(*^.^*)

「一枚のハガキ」ぜひ観てください♪

viola | URL | 2011-08-31(Wed)21:11 [編集]


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